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胡弓・クーチョー・玲琴弓製作(2012.2.2まで)

胡弓・玲琴・弓設計・製作のページ(2012.2.2まで)玲琴製作

木製胡弓製作

弓製作
椰子殻板クーチョー製作
問合せMail sound3459@yahoo.co.jp

Tel 09029230479(有)音人ボーダレスサウンドクリエイト

2011.12.2そうめん箱玲琴・弓笛の製作・演奏を紹介いたします。表板.jpg本体1.jpg素麺箱玲琴・弓笛製作

素麺箱から玲琴を製作するのは初めての試みです。また、弓笛は、今回、いくつもの新しいアイデアを取り入れて、製作しました。①吹き口側を細くすること②できるだけ軽くすること③軽さのため低音が出にくくなることを、金属を巻きカバーすること④弓と笛のジョイント部分に溝を入れ、弓のねじれを防いだことなどが主なアイデアです。

2011.12.2木製大胡弓の製作を紹介します。木製胡弓の製作木製大胡弓入門用完成.jpg

2011.12.8(火)名古屋市天白区植田橋石田音人胡弓(大胡弓)教室がスタートします。胴体の接着.jpg完成した弓のラインナップ.jpg

新たに胡弓を学ばれる皆様、よろしくお願いいたします。すでに、4丁の四弦大胡弓は、和楽器店の協力によって本体・駒が完成しております。今回、貸し出し用として木製大胡弓を2丁、演奏用の木製代胡弓を一丁、新たに製作しております。いくつもの作業工程を経て、完成します。仮調整も終わり、数日で完成します。また、入門用の弓も6本製作しました。

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2011.11.21「胡弓・弓笛製作・・・錘の話」のページを追加しました。胡弓・弓笛の製作・・・錘の話クーチョー錘駒.jpg
2011.11.20大胡弓・クーチョー・玲琴の音色を調整

クーチョー錘.jpg11月22日に「空色勾玉」で、椰子殻板クーチョーを初披露いたします。かなり良い音色が出ていましたが、駒に錘をつければ一弦のG,二弦のDの響きをよくすることができるのではないかと考え、写真のように、ハンダを溶かした錘を、小さな駒の根元に貼り付けました。この効果は大きく、G,D弦の音色がまろやかに響くようになり、繊細ながらも美しい音色が、2オクターブ以上の音域で響きました。、同様に玲琴にも、試しました。玲琴錘.jpgかなり低音が美しく響きました。有効な方法です。駒に錘を入れる技法は地唄三味線や義太夫三味線にも見られます。江戸時代から、三味線の世界においては、低音を響かせる有効な方法でした。私が製作した胡弓においても、同様の効果が見られました。

三味線駒錘.jpg

2011.10.3.椰子の実の板クーチョー完成詳細は椰子殻胴板クーチョー製作ギャラリーをご覧下さい。椰子殻胴板クーチョー製作ギャラリー

横長 完成全体横から.jpg6年前に、椰子の殻をアジア雑貨で購入。昔、沖縄胡弓クーチョーの胴体が椰子の実で作られていたという伝説の通り、椰子殻の胴のクーチョーを作ろうと思っていました。

完成やしのみの胴.jpgところが、その時点では、完成の道のりを見出すことができませんでした。イメージを膨らませ、新しいアイデアも生かしながら製作する技術の習得、素材の確保・加工道具の確保するのに6年の歳月を費やしました。玲琴、雛胡弓、板胡弓、など十台ほどの胡弓を製作するなかで、ようやく、椰子の実の板クーチョーを完成にこぎつけました。

横長 完成正面.jpgといっても、今回、どうしても、大胡弓の音域を持つ板クーチョーとして、新しいクーチョーの可能性を試したいという思いがあり、従来のクーチョーよりも大きいサイズの楽器を完成させました。クーチョーを含め胡弓の課題として、大衆的なレパートリーとソロ演奏できる必要があると考えていました。そのためには、2オクターブ半以上の音域と、C調、D調、F調、G調、A調、Bb調をカバーできる調弦であるA,D,Gの調弦を取り入れることをが望ましいと考えました。このアイデアは、実際に、これまでの胡弓設計・製作の中で、実現可能であるとわかってきたアイデアです。弦長52センチのクーチョーとして完成させることができました。この長さは、三線の棹を利用することができる長さです。三線の棹に黒檀の指板を張り付け、曲面仕上げを行いました。

2011.9.24.防災フェスタ2011inテレビ塔

秋晴れのもと、開催された防災フェスタに出演。
 加藤たかまささんとのジョイント、「いのちを見つめてver2」などを演奏させていただきました。加藤たかまさ.jpg胡弓ソロ.jpg命を見つめて.jpg

9.19そぶえ自然村で、胡弓コンサートを開催していただきました。

木曽川のそぶえ砂丘丘陵地に、そぶえ自然村があります。松林と砂丘が広がり、その向うには木曽川の悠々とした流れ、そして彼方に養老山脈と関が原を望みます。
そぶえ自然村2.jpgそぶえ自然村板胡弓.jpg素麺の箱の板胡弓の初披露です。なかなか豊かで大きい音がしました。みんな驚きです。

2011.9.23NHKほっとイブニング「ふるさと探検」で、9月11日の東海豪雨11年・東
日本大震災半年の集いが紹介されました。

2011.9.16板胡弓Ver.4製作全体表2.jpg素麺の桐箱を利用しての板胡弓です。以前、竹の棹の一弦の板胡弓を作成しましたが、今回、手間と時間をかけて本格的な板胡弓を作りました。

 板胡弓は、4台目となります。遊び心で、素麺の桐箱を利用しての作成は2台目です。今回、玲琴の製作と同様に、三味線の棹を短く加工、黒檀の指板を、曲面仕上げして棹に張り、胴体の表裏も、淵に向かって薄くして、力木・魂柱を入れ、本格的に手間と時間をかけて完成させました。さすがに、良い音がします。

板胡弓全体表.jpg板胡弓全体斜め.jpg板胡弓全体横.jpg板胡弓全体裏.jpg胴体表2.jpg胴体裏2.jpg天神・上駒.jpg棹下.jpg胴体上から.jpgテールピース表.jpgテールピース裏.jpg中子先ジョイント.jpg棹の下の部分のジョイント加工表板の加工.jpg魂柱.jpg魂柱を入れました。魂の柱と駒の位置関係で、倍音が絶妙なバランスで増え、魅力的な音になりますが、弦の張力や高さにより、影響を受け、その都度調整が必要です。

011.7月、胡弓製作教室で、大胡弓の棹の仕上げを行いました。

胡弓製作教室2.jpg胡弓製作教室3.jpg胡弓製作教室1.jpg
上質の紅木の棹に黒檀の指板を張り、曲面上に仕上げる作業です。日本伝統楽器胡弓は、棹の面が平らになっています。駒は曲線になっているのもかかわらず、上駒と棹が平らになっているので、格弦の音のバランスに難点が生じます。駒の曲線、棹、上駒、根尾のそれぞれの、弦を置く面が同じような曲面になる方が、弦どうしのバランスがとれ、楽器全体に共鳴し、深い音色が響きます。
 棹の面の加工は、繊細でわずかな凹みがあると、ピッチと鳴りに大きな影響がでます。
ベルトサンダーで、加工した後、弦を張り、微調整を行います。

 

胡弓新境地コーナーを作りました。胡弓新境地

2011.2011.3.7.胡弓の弓の製作クーチョー弓合体加工やすり1.jpgクーチョーの弓の曲がりの部分に追加加工をほどこしているところ

 3.21名古屋能楽堂「胡弓新境地コンサート」の演目「阿古屋琴責め」の演奏に取り組んでいます。いままで地唄用に製作・使用した弓では、「阿古屋・・」の途中の、胡弓の曲弾きの部分の切れ味に、やや不満がのこりました。
 そこで、今回「阿古屋・・」用に、(先日新たにページを追加したように・・追加ページ・・)弓を一から製作しました。その過程で、かなり追い込んで仕上げ、実験を繰り返し、日本の伝統楽器胡弓の弓の可能性を再認識することになりました。

 ①弓の曲がりの部分(弓の首と仮に呼びます)を、フォルテシモでの演奏で持ちこたえうるギリギリまで、細くすること。しなりの8割から9割を、この部分で受けとめることになります。(作業中、電動やすりをかけるために、一つの弓に強く毛を握り圧力をかけたところひびが、入ってしましました。)首の部分の細さは、先端を押して確かめ、実際に弾いて確認します。経験的な要素が多く、実際には、何度か繰り返し、追い込んでいきます。
 このようにして、弓の首をぎりぎりまで追い込んだ弓は、切れ味・息をゆっくりかけるようなやわらかさの両面を持ち合わせることができます。もちろん、2枚の竹を張り合わせ重心をしっかりと調整することが前提です。クーチョー弓、合体1.jpg二枚の竹を合体

チャルダッシュ演奏

首をぎりぎりまで細く追い込んだ弓の実演
②この映像では、伯育男氏製作のおわら胡弓の弓を使用しての演奏ですが、上述した①の方向で仕上げた地唄ようの弓や阿古屋用に製作した弓、昨日調整した弓笛でも、同じような、切れ味が備わりました。また、このような首の細さだけでなく、握りの太い部分から、この首に向かう弓のラインも、首にむかって徐々に細くしていく必要があります。調整がされていない弓では、弓が太すぎて、速引きの時に、弓本体の固有の振動が生まれ、弦に対して、反発する振動が生じ、弓のコントロールが難しくなります。
③弓・毛の長さも関係します。おわらの弓のように、短いほうが、弓のどの場所を使用しても固有の振動によるコントロールの不具合は生じにくいです。地唄用の弓など、長くなるにしたがって、①②のように調整しても、弓のある曲線の付近で、多少の不具合は出ましたが、全体は、充分、切れ味・やわらかさの双方を持ち合わせることができました。
おわら弓との比較1.jpg下の弓は弓笛の先端を、ぎりぎりまで追い込んだもの、上の弓はおわらの弓
 伯育男様をはじめおわらの胡弓の伝統を作られた方々は、弓一つにおいても、見事な
工芸伝統を完成させてこられたのです。
 他方では、高度に仕上げられた弓を手に入れることは困難かもしれません。通常、手に入る弓は、先端が一枚の竹でできており、重心の調整や首の部分の仕上げなどが行われていないことが多いようです。
 調整された弓は、握って持ち上げる力はほとんどいらず、そのまま引力にまかせてすべり落ちるように、弓の毛の部分が弦に触れて美しい音が響きます。握らず演奏1.jpg弓を握らなくても、滑り落ちるように毛が弦に触れてよい音色がうまれます。
それに対し、調整されていない弓では、手首に力を入れ持ち上げるので、手首・腕・肩に余分な力が入り、力を抜いて美しい響きを作るのにかなり困難が生じます。(参考前述した「オリジナル弓の製作ページ」)


澤田孝子様所有弓.jpg澤田孝子氏・横井みつゑ氏使用の弓名古屋胡弓の名手の方々の弓は、拝見することしかできませんでしたが、かなり追い込んであるので、切れ味・美しいトレモロ・柔らかさの表現ができるような作りです。 
 きっと、胡弓の名手の方々の弓は、それぞれ、かなり工夫て追い込んで仕上げてあるのでしょう。

2011.3.2.胡弓のオリジナル弓を製作しました胡弓のオリジナル弓の製作弓完成全体1.jpg

2010.12.10胡弓(小胡弓)とおわら胡弓の弓によるサイマの動画をアップロードしました。

11.30玲琴製作初期(2004年以前)の製作ギャラリーを作りました。胴体の材料となる桐材店もご覧ください。秦桐材店.jpg玲琴製作初期と桐材店

11.17石田音人製作玲琴No7が完成しました。全体2.jpg

石田音人製作玲琴No7ギャラリー

11.17胡弓の立奏のページを作製しました。胡弓の立奏
立奏具と大胡弓.jpg大胡弓の立奏立奏カーブ胡弓.jpg胡弓の立奏

立奏と玲琴.jpg玲琴の立奏立奏とクーチョー.jpgクーチョーの立奏

2010.8.14演奏楽器紹介のコーナーに玲琴・大胡弓・弓笛・小胡弓の音色を掲載

2010813完成玲琴Ver6.jpg完成した玲琴2010.8.13玲琴完成、音色をお聞きください。

6台目となる玲琴が完成しました。胴体は、大正から昭和初期に製作された田邊尚雄氏考案のモデルに近い大きさです。映像でもご覧ください。

2010.7.12エンドピンを製作完成したエンドピンに伸縮棒を入れる.jpg黒竹、チェロ用エンドピン装具などを使用
伸縮エンドピンを製作しました。黒竹に、チェロ用伸縮棒留め具を装着、黒竹の反対側に3/8インチねじをはめ込みました。胴体下部には、3/8インチオニメナットを装着してあり、今日完成した伸縮エンドピンをジョイントできます。詳細は、玲琴製作ギャラリーをご覧下さい。

2010.7.11玲琴の胴体の表・裏板を、焼き桐の技法を用いて仕上げました。裏板を焼く.jpg詳細は玲琴ギャラリーに写真を追加してありますので、ご覧下さい。

・2010.7.9玲琴製作ギャラリー追加製作中の玲琴.jpg製作中の玲琴

 1922年頃、田邊尚雄氏が考案された低音胡弓は、当時製作された6台程度が、現存するといわれています。石田音人は、7年ほど前に、一枚の写真から復元を試みました。以後5台を製作。その後、京都・東京で実際の玲琴に触れる機会があり、田辺尚雄氏のご子息の田邊秀雄様にも、お話を伺うことができました。現在6台目を製作しています。桐板の玲琴は、良い響きがします。玲琴伝承の参考にしていただければと、願っています。